パンツ一丁の“憧れの人”に大胆行動 「初めて胸毛を見た」押し掛けた巨人ロッカー|球界群像 鈴木孝政#7
元中日の鈴木孝政氏【写真:共同通信社】長嶋茂雄氏の現役ラストイヤーに、高卒2年目の鈴木孝政氏は対戦した
子どもの頃から大の長嶋ファン。憧れの人とプロで対戦した時はまさに夢心地だった。現役時代は抑えでも先発でも活躍した元中日投手の鈴木孝政氏(中日OB会長)にとって、長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督)は特別な存在だ。三振を奪ったシーンはパネルにしてもらい、サインを直接頼むなど筋金入りのファン。ホームランを打たれた時も忘れられない。会話の内容も覚えている。それこそ目を輝かせながら振り返った。
鈴木氏は小学校の頃、野球をやれば、必ず「4番サード」だった。同じ千葉県出身。郷土の誇りであり、大英雄でもある長嶋氏に憧れた。後楽園にも行った。「高校野球が終わってからも何回か行ったなぁ。開場して入っていくと、王さんと長嶋さんのバッティングが見られた。ネットのところでティーを叩くでしょ。降りていって、それを見た。長嶋さんがすぐ近くにいる。目と目が合うような気にもなったよね。その時は2年後に対戦するとは思ってもいなかったけどね」。
プロ2年目の1974年、鈴木氏は35試合に登板して、4勝2敗2セーブの成績をマークして、中日のリーグ優勝に貢献した。1年目は肩を痛めて途中から投げられなかったが、地獄の走り込みを続けていた間に治ったようで、2年目はキャンプから普通に野球ができたという。その年は長嶋氏の現役ラストイヤー。「対戦できた。俺が最終列車だからね。間に合った。長嶋さんに投げたピッチャーで一番若手だったと思う」と笑みを浮かべながら話した。
長嶋氏に一発浴び、近藤貞雄ヘッドに「ちょっと来い!」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜鈴木孝政編〜
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