覚悟していた戦力外…ラスト登板で「ボコボコにやられた」 すんなり受け入れた現役引退|球界群像 川尻哲郎#21
阪神や楽天などでプレーした川尻哲郎氏【写真:山口真司】川尻哲郎氏は分配ドラフトで楽天入り…春季キャンプで無念の故障離脱
阪神など3球団でプレーし、通算60勝を挙げた川尻哲郎氏は2005年に楽天で現役を引退した。プロ生活は11年目で幕を閉じた。ラストシーズンは沖縄・久米島キャンプでの右足肉離れが響き、2登板で0勝1敗、防御率8.64に終わった。戦力外を通告され、トライアウトを受けたが、声がかからずユニホームを脱ぐことを決意した。「悔いは特にないです。もうちょっと真面目にやっとけば、もっと勝てたかなというのはありますけどね」と笑顔で語った。
2003年オフに阪神から近鉄にトレード移籍した川尻氏だが、2004年限りで近鉄がオリックスと合併することになり、オフの分配ドラフトで新球団・楽天入りとなった。2年連続で環境が変わることになったが、気持ちは前向きだった。背番号は阪神時代につけた19になった。「『何番がいいか』って聞かれたので『19がいいです』と言いました。けっこう選べましたからね」。36歳での新たなる挑戦だった。
張り切っていた。だが、久米島キャンプでアクシデントに見舞われた。「室内とか(設備が)まだボロくてね、人工芝も継ぎ目があるようなヤツだったんですよ。それで投内連係をしている時に、その継ぎ目にスパイクが引っかかっちゃって。かなり力が入っている時にね。それで肉離れです。もう全然走れなくなって、動けなくなった」。調整などすべてが振り出しに戻った。この出遅れが痛かった。
戦力外となりトライアウト受験も…声かからず引退を決断した
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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