「体が重いなぁ」→甲子園無双でドラ1 長崎の公立校に現れた“怪物”「負ける気しない」|球界群像 今村猛#5
清峰高時代の今村猛氏【写真提供:産経新聞社】清峰は2009年選抜で優勝…今村猛氏は4完投、防御率0.20の大活躍
広島で“勝利の方程式”の一翼を担ったリリーフ右腕・今村猛氏は2009年選抜大会で清峰高のエースとして大活躍し、長崎県勢初の甲子園制覇を成し遂げた。1回戦から決勝までの全5試合に先発し、3完封を含む4完投、防御率0.20と抜群の投球で頂点に到達した。大会中は充実の日々だったそうで、菊地雄星投手(現エンゼルス)を擁する花巻東(岩手)との決勝戦も「負ける気がしなかった」と回顧した。
すさまじい成績で選抜優勝の立役者になった今村氏は、当時について「野球を楽しくやれていたというのが多分、一番よかったんじゃないかと思います」と口にした。「投げるのは打たれなかったし、振ったらバットに当たるし……」。1回戦の日本文理(新潟)戦、2回の第1打席で選抜通算600号となる先制本塁打をバックスクリーン右に放ち、いきなり楽しさを感じ取った。それが“充実大会”のスタートだった。
「高校で打順が初めて5番に入ったんです。それまでは8番とか9番が多くバントばっかりだったんですが、『もうバントしなくていいから全部打て』ってことでね」。その結果がホームラン。「シンプルに野球を楽しめたというのがありましたね」。ピッチングにも好影響を与えたようだ。4-0の完封で初戦を突破し、2回戦の福知山成美(京都)戦も1-0。2試合連続完封で勢いづいた。
菊池雄星との投手戦制して長崎県勢初V「とにかく楽しかった」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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