長嶋茂雄の指導で「吐きそう」も…アンチ巨人が一転 虜になった熱血塾、贈り物は「家宝」|球界群像 長嶋清幸#15
広島などの4球団でプレーした長嶋清幸氏【写真:山口真司】元広島・長嶋清幸氏、難敵攻略へ中日・田尾に相談
広島など4球団でプレーし、NPB通算107本塁打をマークした長嶋清幸氏は現役時代、他球団選手、関係者にもアドバイスを求めて自身の成長に役立てた。プロ6年目の1985年には大の苦手にしていたヤクルト左腕から一発を放ったが、それも中日の有名外野手の教えによって打てたという。「俺ってそういうのに貪欲だったんですよ」。1986年の宮崎・日南春季キャンプでは超大物から熱烈指導も受けた。
長嶋氏はプロ5年目の1984年、9月15、16日の巨人戦(広島)で2試合連続サヨナラ本塁打を放つなど広島のリーグ優勝に貢献、阪急との日本シリーズでは3本塁打10打点の活躍でMVPも受賞。勝負強い打撃で名を馳せた。努力と鍛錬で年々、進化していったが、その間にもなかなか克服できない苦手左腕がいた。独特なフォームで上からも横からも投げるヤクルト・梶間健一投手がどうしても打てなかったという。
「とにかくタイミングが合わない左ピッチャー。なかなかそういう人って俺の中ではいなかったんですよ。ホントあの人だけは無理だった。梶間さんが先発の時にスタメンを外されたら、心の中で“よかったぁ”って思ったくらい」。とはいえ、そのままでいいわけがない。例え左対左でも、やられたらやり返す精神だけに、梶間対策も練りに練った。そんな中「(中日外野手の左打者)田尾(安志)さんが、梶間さんをよく打っているなぁ、何で打てるんだろうと思った」という。
1986年の日南キャンプで長嶋茂雄氏から打撃指導
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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