「うるせぇ!」漁師と大乱闘で灰まみれ 報復に宿舎へトラックが急襲…豪快すぎた猛牛伝説|球界群像 栗橋茂#17
元近鉄・栗橋茂氏【写真:山口真司】 元近鉄・栗橋氏が振り返る“豪傑伝説”の真実
近鉄バファローズは1976年から1982年までの7年間、高知県宿毛市で春季キャンプを行っていた。そこで数々の“豪傑伝説”を残したと言われているのが、元猛牛主砲の栗橋茂氏(藤井寺市・スナック「しゃむすん」経営)だ。地元の漁師たちとスナックで大乱闘しトラックで近鉄宿舎に乗り込まれた、などの仰天エピソードはすべて真実なのか。いきさつも含めて、“事件”について改めて語ってもらった。
「あれはね、スナックでジャンボ仲根(仲根正広外野手)と漁師の人たちが飲んでいたんだよね。たぶん、仲根がお世話になっていた人たちだと思う。でも何か仲根が(飲まされて)しんどそうにしていたから、俺がそこに行った。こっちも酔っていてさ、『ジャンボ、もういいから』って言ったら『何だ、お前は!』って言われて『うるせぇ。ジャンボ、こっち来い』と。そしたら『お前、誰だ』と言うからさ、『うるせぇって言っているだろ、この野郎!』みたいな感じで返したら、ワーとなって……」
それが大乱闘の引き金になったという。「店には煙突のある昔のストーブがあったんだけど、もう灰だらけになってね。その時、近鉄のフロントもいて、加勢してくれたんだけど、彼らも(大学の)ラグビー(部)上がりで元気がいいんだよね。かなりの大人数でゴタゴタになったんだよ。店のマスターは、俺らのことをかわいがっているし、漁師さんたちのことも知っているから間に入って大変だったと思うよ」。
店はグチャグチャになったが、その場はマスターの仲裁もあって警察沙汰にもならずに治まり、栗橋氏らは宿舎に引き揚げたという。だが、話には“続き”があった。漁師たちにトラックで乗り込まれたという一件だ。「夜中にトラックで宿舎に来たらしいんだよね。『栗橋、出せぇ!』ってね。俺は寝ていたから知らなかったんだよ。起きていたら、出て行っているからね」。
ホテルで“乱闘劇”も…栗橋氏を止めた仰木彬コーチ
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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