2番へ変更打診も「何が最強だ」 拒み続けた主砲…苦渋の承諾で狂った“歯車”|球界群像 栗橋茂#22
元近鉄・栗橋茂氏【写真:山口真司】 栗橋茂氏はプロ12年目の1985年、開幕から2番で起用された
元近鉄外野手の栗橋茂氏(藤井寺市・スナック「しゃむすん」経営)はプロ12年目の1985年5月21日の南海戦(大阪)で史上37人目のサイクル安打を達成した。安打、二塁打、本塁打、三塁打の4打席で決めたが、この年は総じて、打撃のリズムがもうひとつだったという。原因は当時の近鉄・岡本伊三美監督の方針で開幕から2番に起用されたこと。「あれから、ちょっとおかしくなったんだよね」と話した。
1985年の開幕・西武戦(4月6日、西武)で栗橋氏は西武先発・東尾修投手から1号アーチを放つなど、3打数2安打1打点と気を吐いた(試合は近鉄が9-7で勝利)。しかし、そんな結果とは裏腹に、何かしら、しっくりいかないままでのシーズンインだった。4番など主にクリーンアップでチームを支えてきたのが、開幕から2番左翼で起用された。その“立場”に困惑し、自然と打撃のリズムがこれまでとは変わったという。
「ずっと2番は嫌だって言ってきたんだよね。岡本さんは2番最強説だったけど、何が最強だって言ってね。2番は前の年(1984年)から言われていて、(1985年の)キャンプでも言われて嫌だと言って、オープン戦の時も言われて、嫌だと言って、公式戦で受け入れたんだけど、2番という形でいった時から俺、ちょっとおかしくなった。あれから、ちょっとなんか力が入らないようなバッティングになってきたんだよね。何かねぇ……」
「2番じゃなければ…」合わなかった打順
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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