「え、そんなこと言う?」 落合博満の“口撃”に唖然…逃した首位打者、3冠王に白旗|球界群像 栗橋茂#21
近鉄時代の栗橋茂氏【写真提供:産経新聞社】元近鉄・栗橋氏が振り返る落合とのタイトル争い
そんなこと言う? 元近鉄の和製ヘラクレス・栗橋茂氏(藤井寺市・スナック「しゃむすん」経営)は、プロ9年目の1982年にパ・リーグ3位の打率.311をマークした。この年はロッテのオレ流・落合博満内野手が打率.325、32本塁打、99打点の成績で初の3冠王に輝いたシーズン。「打率で落合とちょっとだけ争ったんだけどね」と言い、その卓越したバット術だけでなく、“口技”にも衝撃を受けたという。「それで負けたんよ」と脱帽した。
9年目の栗橋氏は開幕から4番を務め、存在感を見せつけた。2戦目、4月5日の阪急戦(西宮)では右腕・今井雄太郎投手から勝利打点となる1号3ランをブチかました。以前は相手が左投手になると代打を送られることもあったが、それも減った。左腕も打てるところを見せて、実力で傾向を変えていった。実際、この年は2号が日本ハム左腕・高橋一三投手から。4号も南海左腕の平沢隆好投手から放ち、さらに5号も日本ハム左腕・木田勇投手からだった。
「だって、あの頃の近鉄で左ピッチャーを打っていたのは俺だもん。あとはみんな左を打てないから、近鉄にはよく左が来たんですよ。日本ハムなら(高橋)一三さん、木田、間柴(茂有)とかね。間柴はナチュラルにスライダーするから、みんなどん詰まりしていたけど、俺は打っていたよ。間柴は俺のことを嫌がっていたもんね」。8月31日のロッテ戦(日生)では左腕・水谷則博投手から16号。「水谷さんはシュートがあるから難しいんでね、打てたのは嬉しかったね」と笑みを浮かべた。
江川に感じた凄み「パ・リーグにいないボールのキレ」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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