高校球児に「大人が変に気を使っている」 延長18回の伝説を経て…代弁した選手の思い|球界群像 太田幸司#27
元近鉄・太田幸司氏【写真:山口真司】3球団でプレーした太田氏が振り返る甲子園の日々…明かした思い
元近鉄、巨人、阪神でプレーした太田幸司氏は、野球評論家の傍ら、宝塚リトルシニアの総合技術アドバイザーとして野球に携わっている。あの1969年夏の甲子園決勝・松山商戦での延長18回0-0引き分け再試合の大熱投から半世紀以上が経過。1984年に阪神で現役生活を終えてからも41年を越えた。13年所属した愛着ある近鉄も“消滅”して、21年の月日が流れたが、かつての“国民的スター右腕”は、高校野球にもプロ野球にも、熱い思いを抱いている。
「土日で解説などの仕事がないときには(宝塚シニアの)グラウンドに行っています。60歳くらいまでは、シニアでもちょっと前からバッティングピッチャーとかで投げていたけど、もうそれは無理、無理。届かない。肩が回らない。情けない話ですけどね」と太田氏は言いながら「いい選手もいます。これから楽しみですよ」と目を細めた。野球を通じて成長していく子どもたちの姿を見るのが楽しみでしかたないようだ。
太田氏は現役引退後に結婚し、2男1女の父でもある。長男も次男も宝塚シニアを経て高校野球で活躍。「長男は福知山成美で甲子園にも出させてもらってね。長女は宝塚(歌劇団)で今も足を上げています」と優しい父の顔で話す。ちなみに高校時代から女性ファンに騒がれたが、当時、付き合っていた彼女はいなかったそうだ。「あの頃は街で女の子と歩いていたり、喫茶店とかに入ったりしたら不良とか言われていた時代。だから、逆によかったんじゃないかな」と笑った。
願う高校野球の発展「選手の思いは昔も今も変わっていない」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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