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アルバート・プホルスは本当に無実なのか?

この人は本当に無実なのだろうか? 米全国紙USAトゥデーは、エンゼルスのアルバート・プホルスがカージナルスの大先輩である解説者のジャック・クラーク氏を訴えたことを大々的に伝えた。

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解説者・クラーク氏がステロイド使用疑惑を暴露

 この人は本当に無実なのだろうか? 米全国紙USAトゥデーは、エンゼルスのアルバート・プホルスがカージナルスの大先輩である解説者のジャック・クラーク氏を訴えたことを大々的に伝えた。同氏は今夏、プホルスがカージナルス時代にステロイドを使っていたとラジオで暴露。これをプホルスがすぐに完全否定し、波紋を呼んでいた。

 訴状は今月4日に提出されたという。内容は、同氏のラジオでの発言が名誉棄損にあたり、プホルスが精神的苦痛を味わったというもの。悪意のあるウソであるとしている。あくまで名誉の回復を目的としたもので、賠償金などは求めていないようだ。

 もっとも、クラーク氏の夏のコメントはすぐにインターネット上で取り上げられ、非難の的となっていた。Aロッドらの薬物問題が話題となった直後のことだったが、ラジオ局もすぐにクラーク氏を解雇。訴えられることを避けるための措置だったと見られている。実際に、プホルスがドーピング検査で陽性反応を示したことはなく、現時点ではメジャー屈指のスーパースターの方が優位に立っているようだ。

 プホルスは2001年にカージナルスでデビューしてから2010年まで10年連続で打率3割、30本塁打、100打点を記録。2005、2008、2009年と3度もリーグMVPを受賞しているスラッガーだ。さらに2011年のワールドシリーズでは、史上3人目(当時)の1試合3本塁打を放つなど伝説的な活躍も見せてきた。

 ただ、以前から禁止薬物使用や年齢詐称などの疑惑が上がっており、2012年にエンゼルスに10年総額2億5400万ドル(約247億円)の超大型契約で移籍してからは成績が低迷。昨年は辛うじて12年連続の30本塁打に到達したものの、今季は7月28日に左足裏筋膜部分損傷で故障者リスト入り。後半戦を棒に振り、17本塁打に終わっていた。カージナルス時代と比べ、この2年は確かに衰えが目立っている。

 この問題は、クラーク氏が“公開謝罪”すれば、法廷にまで持ち込まれることはなく解決するだろうとされている。ただ、同紙は「本当にそんなことが起こると思いますか?」と懐疑的だ。薬物にまみれた野球界の「汚れた10年」のことを考えれば、クラーク氏の弁護士が将来の殿堂入り選手の証拠を「掘り起こす」こともあるだろうとしている。

 Aロッドに続いてプホルスも禁止薬物を使用していたとなれば、メジャーリーグにとっては本当に暗いニュースとなる。せめて、この人の無罪だけは信じたいところだが…。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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