大谷翔平がド軍を選んだ「5大理由」 1014億円だけじゃない“心地良さ”、ダルと対戦も

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】

2013年からポストシーズンの常連、DHは空席で資金力も十分

 エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手がドジャースと10年総額7億ドル(約1014億円)の超大型契約で合意したと発表した。メジャー史上最高額で、北米スポーツ史上最高額。大谷が移籍を決めた「5大理由」を推察する。

○常勝軍団

 ナ・リーグ西地区で2013年から10度の地区優勝を飾り、11年連続でポストシーズン進出中。ただ、ポストシーズンはなかなか勝ち切れず、リーグ優勝は2017、2018、2020年の3度で、ワールドシリーズ制覇したのは2020年のみ。世界一へ“あと一歩”の状況を打破することは、大谷自身のモチベーションになるはずだ。

○DHスポット

 2022年はジャスティン・ターナー(レッドソックスFA)が61試合、マックス・マンシーが25試合と複数選手で回していたが、今季はJD・マルティネスを1年契約で獲得。大谷獲得後を見据えた動きと言われた。110試合出場して33本塁打、103打点をマーク。打線も故障者を出すことなく、リーグ2位の906得点と機能した。マルティネスにはクオリファイング・オファーを提示せず、来季のDHスポットは空席となった。

○資金力&予算

 ビッグマーケットのロサンゼルスに本拠地を置く。今季のチーム総年俸2億4002ドル(約352億円)は全体6位だったが、近年は全体1位の常連。だが、来季は大谷獲得前まで1億2291万ドル(約180億円)で全体15位。大谷に年俸7000万ドルを支払っても、贅沢税の対象となる2億3700万ドル(約348億円)まで余裕はあった。

ド軍に二刀流復活を支えた“恩人”…右肘リハビリのサポート体制も万全

○医療サポート

 チームドクターのニール・エラトロッシュ医師は9月の右肘靱帯の手術だけでなく、2018年10月の右肘のトミー・ジョン手術も担当。トミー・ジョン手術のパイオニア、フランク・ジョーブ博士の愛弟子で、米国スポーツ界を代表する名医だ。理学療法士のバーナード・リー氏は、かつてエンゼルスに在籍。大谷が2018年10月に右肘のトミー・ジョン手術、2019年9月に左膝の手術を受けた際は、パフォーマンス・ディレクター兼理学療法士として、二刀流の長いリハビリ生活を支えた。しかも2020年オフにプロ投手の靱帯に関する研究で「最優秀調査賞」を受賞した経歴を持つ、いわば“靱帯のスペシャリスト”だ。

○高校時代からの縁

 花巻東1年時から大谷を熱心にスカウティング。大谷も2012年ドラフトで1位指名した日本ハムから説得されるまで、高校卒業後にドジャース入りする意思を固めていた。2017年オフのメジャー挑戦時も参戦し、最終面談にはクレイトン・カーショーらスター選手を送り込んだ。2022年からドジャースのナ・リーグも指名打者制を導入。先発投手&指名打者の二刀流として活躍できる幅が広がった。

 ドジャースは早くから最有力候補に挙がっていたが、FAとなってから1か月後の決着となった。昨年は年俸調停を回避して年俸3000万ドルで早期決着。周囲からは格安と言われたが、大谷に近い関係者は「来年は簡単にはいかない。本当の“価値”を見せないといけない」と語っていた。他球団のオファーをしっかり見極めた上で決断を下したのだろう。

 ドジャースの来季開幕戦は3月20日、韓国・ソウルでのパドレス戦。いきなりダルビッシュ有投手とのメジャー初対戦も期待できそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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