マー君以来のセンバツ出場なるか 駒大苫小牧が旋風を巻き起こす

センバツへの出場が濃厚となった駒大苫小牧

 ポスティングシステムでニューヨーク・ヤンキースへの移籍が決まった田中将大投手(25)。輝かしい舞台へ挑むその先輩の会見を後輩たちはどのような目で見ていただろうか。今日24日、注目の第86回センバツ高校野球大会の出場選考と発表が行われる。北海道からは駒大苫小牧高校の出場が濃厚だ。

 駒大苫小牧が春の甲子園に出場することが決まれば、2005年以来、9年ぶりとなる。マー君が2年生の春に出場したのが最後だった。

 当時、田中は1回戦の戸畑戦で118球を投げて、9回1失点、自責点0で甲子園初勝利をマーク。チームは2回戦で神戸国際大付属に敗れたが、田中はリリーフ登板し、4回を無失点に抑えている。2005年春の田中の成績は13回を投げて、防御率0.00の成績だった。2年の夏は同校の2年連続となる全国制覇、3年の夏は早稲田実業との決勝戦再試合など伝説的な激闘を演じ、準優勝。マー君は甲子園で通算8勝0敗、防御率2.07だった。

 そんな駒大苫小牧は現在、2004年夏に全国制覇したときの主将・佐々木孝介氏が監督を務めている。田中とは2学年違いの27歳。強いチーム作りを目指す同監督のもと、昨秋の北海道大会で優勝。佐々木監督にとっては、就任5年目にして甲子園出場に当確ランプが灯った。

 チームは2012年の秋から4季連続で、北海道大会の決勝で敗退。悔しさを力に変えてきた。プレッシャーを感じながらの優勝だけに喜びは大きい。センバツ出場が正式に決まれば、菊地翔太(2年)、伊藤大海(1年)の投手陣が、先輩マー君に負けない熱投を甲子園のマウンドで披露してくれるに違いない。

 同校のセンバツ出場の結果が出る前日に田中将大の移籍が決まり、明るい話題が駆け巡った。偉大なOBの存在を励みに、ナインたちは北海道から旋風を巻き起こしてくれるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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