マー君がリベラのロッカーを引き継いだ意味とは?

ヤンキース番記者も驚愕したマー君のロッカー

 ヤンキースの田中将大投手(25)が初のメジャーキャンプを順調に過ごしている。ヤンキースとの契約合意までに時間がかかり、渡米が遅くなったことで調整不足が心配されたが、18日に米国入りしてから3度目のブルペンで上々の投球を披露。真後ろで見守ったジョー・ジラルディー監督を安心させた。

 一挙手一投足が大注目を浴びている田中だが、ここまででヤンキースの番記者たちを最も驚かせたのが、キャンプイン前日の出来事だった。バッテリー組集合日の14日、キャンプ地のフロリダ州タンパにあるジョージ・スタインブレナー・フィールドのクラブハウスが初めて公開されると、報道陣はルーキー右腕に割り当てられたロッカーを見て言葉を失った。そこは昨年までマリアノ・リベラが使っていたスペースだった。

 地元紙によると、約15年間も定位置だったという。メジャー歴代最多652セーブを挙げた伝説のクローザーの後を、田中が引き継いだのだ。もちろん、本人はチームから割り当てられたスペースを使っているだけだが、すべてのニューヨーク・メディアがこの事実を大きく取り上げたことからも、いかに衝撃的な出来事なのかが分かる。

 田中のロッカーはクラブハウスに入ると左奥に位置している。左は新守護神のデビッド・ロバートソンで、右は打撃ケージなどへとつながる通路。また、荷物の多いキャッチャー陣と同じ広さで、他の投手や野手の2倍近くある。リベラが使っていただけあって、実に豪華だ。クラブハウスを管理する職員は「どこへでもアクセスしやすいように端にした。それに彼は報道陣から囲まれることが多いだろうから、スペースも広い方がいいと思って」と説明した。ただ、年俸が高いとはいえ、新人にレジェンドの定位置を割り当てるというのは、極めて異例の待遇だ。

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