4月の最優秀新人は逃したが、現地メディアの評価は依然トップクラス 新人王候補に挙げられる田中将大とそのライバルたち

田中、アブレイユの活躍で新人王の資格について議論が再燃

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ホセ・アブレイユ【写真:Getty Images】

 ここに名前の挙がっていない選手にも、もちろん実力者はいる。参考までにESPNの「ルーキーランキング」を紹介しておこう。

 1、田中
 2、アブレイユ
 3、ベンチュラ
 4、ニック・カステラノス(三塁手、タイガース)
 5、ボガーツ
 6、ビリー・ハミルトン(外野手、レッズ)
 7、ジェームズ・パクソトン(投手、マリナーズ)
 8、ソラルテ
 9、デビッド・ヘイル(投手、ブレーブス)
 10、カルロス・マルティネス(投手、カージナルス)

 もっとも、注意しておきたいのは、田中やアブレイユの活躍で、米国内では新人王の資格についての議論が再燃しているということだ。

 日本人選手が海を渡り、初年度から活躍するたびに巻き起こる話だが、日本、キューバのリーグで活躍してきた田中、アブレイユをベンチュラと同じ新人として見るべきか、考え方は分かれるところだろう。田中のここまでの投球を見ていると、プロ野球での豊富な経験が投球の中で柱となっていることは確か。本人も「日本でたくさん色んなことを経験してきたので今の自分があります」と話している。ただ、それだけハイレベルな争いに、米国でも注目が集まっていることだけは間違いない。

 4月は月間最優秀新人を譲った田中だが、シーズンは始まったばかり。本当の勝負はここからだ。この先も田中の登板とライバルたちの成績から目が離せない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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