ライバル球団も敬意を表した田中将大の圧巻の投球 「好投しなければいけない時は必ず好投する」

サブウェイシリーズ6連敗中だったチームに誇りを取り戻す

「実際に彼のスプリットはものすごく効果的だった。今日は三振を奪っていたが、(スプリットは)打てないコースに来ていた。彼のようなピッチャー相手にカウントが不利な状況に追い込まれたら、振るしかない。彼はストライクゾーンから外れるようにボールを動かせる能力を持っている。コーナーも巧みに突いていた。それが彼の偉大さだ」

 コリンズ監督はそう語って、改めて日本人右腕の力を絶賛している。

 1三振を含む、4打席凡退となった3番打者のライトも「付け入る隙がなかった。彼を称えるべきだろう。素晴らしい仕事をした。マウンドでの偉大な存在感があり、ボールも素晴らしかった。サブウェイシリーズの観客の雰囲気にも惑わされていなかった」と脱帽している。

 この日メジャー初登板ながら6回3失点とクオリティスタートだったメッツの新鋭、ラファエル・モンテロ投手も「いいピッチャーであることは認めざるを得ない」と通訳を介して語ったという。

 メッツのアンソニー・レッカー捕手は「間違いなくいい仕事をした。スローな変化球を捉えることが難しかった。すごい仕事をした。ストライクが必要な時はストライクが入るし、好投しなければいけない時は必ず好投するように見えるよ」と潔く田中の実力を認めている。

 サブウェイシリーズ6連敗中だったヤンキースに対し、完封勝利によってチームの誇りを取り戻した田中は、早くも同じ本拠地のライバルチームからも敬意を払われる存在となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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