ヤンキース先発陣の田中将大、黒田博樹への依存はさらに続く!? サバシア、ピネダ両投手の復帰が7月中旬以降に

ジラルディ監督「オールスターまでローテーションはこのままだ」

 現在故障者リスト入りしているヤンキースのCC・サバシア、マイケル・ピネダ両投手の復帰が7月中旬以降までずれ込むことが分かった。ESPNが報じている。これにより、今季メジャー最多タイの10勝(1敗)を挙げている田中将大投手と14日(日本時間15日)のアスレチックス戦で先発予定の黒田博樹投手に対して大きく依存する状況はさらに続くことになった。

 4月23日のレッドソックス戦で松ヤニを使用した不正投球により、MLBから出場停止処分を受けたピネダは、処分明けに右広背筋の負傷により故障者リスト入り。その後、順調にリハビリを続けていたが、再び右肩付近に痛みが出て投球練習をストップしていた。

 ジョー・ジラルディ監督はピネダの復帰時期について「8月が現実的ではないかと思う」との見解を示し、「通常痛みが再発すると、(離脱期間は)2倍になる。そこから、もう1度身体を作ることになるので問題だ」とも語っている。

 松ヤニのスキャンダルで渦中の人となったピネダだが、今季は2勝2敗ながら防御率は1・83と好投を続けていた。

 一方のサバシアは右膝の炎症で5月11日に故障者リスト入りしていたが、ジラルディ監督は「オールスターまでに戻ってくるのは難しいだろう。だから、それまではこのローテーションのままだ」と説明している。

 今季3勝4敗で防御率5・28と不振だったサバシアは開幕時の先発ローテーションの1番手で、ピネダは5番手。3番手のイバン・ノバ投手はトミー・ジョン手術を受け、すでに今季絶望となっている。

 ヤンキースの現在のローテーションは復調の兆しが見える黒田、スプリングキャンプでピネダと先発5番手争いに敗れたデビッド・フェルプス、メジャー1年目の田中、同じくメジャー1年目で今季2勝0敗で防御率2・41と奮闘するチェース・ウィットリー、昨季メジャーデビューを果たしたビダル・ヌーニョの5投手となっている。

 現在4連勝中で35勝31敗とア・リーグ東地区2位につけるヤンキースだが、開幕当初からローテーションをしっかりと守り続ける田中と黒田の日本人エース2人に大きく依存するという問題はしばらくの間、解消されそうもない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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