ア・リーグ西地区首位のアスレチックスに珍事 先発左腕が椅子を殴って骨折

今季から先発ローテ入りしたポメランツだが…

 ア・リーグ西地区首位を独走するアスレチックスに珍事が起きた。16日(日本時間17日)のレンジャーズ戦で先発した左腕、ドリュー・ポメランツ投手が大量8失点(自責点7)により、3回2/3で降板したが、自らの不甲斐なさのあまりに激怒し、椅子を殴りつけて右手を骨折したことが明らかになった。この自傷行為で15日間の故障者リスト入りしたとESPNが報じている。

「もう頭に血が上って、バカなことをしてしまった。最悪だ。こんなつもりではなかった。自分はプレーしたいし、投げたいのに最悪だよ。勝利でチームに貢献したかった。こんなバカなことをしてしまってはチームに貢献なんかできないよ」

 ポメランツはショックのあまりにしょう然と語っている。

 16日時点で42勝28敗と首位をひた走るアスレチックスの先発ローテーションに5月上旬から加わったポメランツは2010年ドラフト1巡目全体5位でインディアンスに指名された期待の逸材だが、プロ入り後、3年間は結果を出せず。2度のトレードで昨年12月にアスレチックスに加入したばかりだった。今季は17試合に登板し先発は8試合。5勝4敗ながらも防御率は2・91と結果を残していた。

「なるべく早く戻ってきたいよ。人生で骨折は初めてなんでどうなるか分からないけれど……」とポメランツは意気消沈していたという。左腕の“自爆”は、ア・リーグ西地区で猛追する岩隈久志投手の所属するマリナーズには追い風かもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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