レッドソックスのエース左腕が田中将大の実力を認める発言 「ここまでずっと攻略の難しい相手」

注目を集める、ライバル球団同志のエース対決

 28日(日本時間29日)の一戦で、ヤンキースの田中将大投手との投手戦を2-1で制したレッドソックスのエース、ジョン・レスター投手が力投の田中のここまで活躍を認めている。地元紙「ニューズデイ」が「ジョン・レスターが今回はマサヒロ タナカに競り勝つ」という見出しで特集している。

 この日、ファストボールがコースに決まったレスターは5回までノーヒットに抑える好投で、8回5安打2四球1失点で勝利投手となった。一方、田中はスプリットを武器に8三振の山を築き、完投したが、ホームラン2本を含む7安打2失点で2試合連続で黒星を喫した。

「間違いなく、彼はここまでずっと攻略の難しい相手で、メジャーにものすごくうまく適応できている。でも、ピッチャーとしては相手の打者9人に注意を払うべきで、マウンドに立っている人間ではない」

 レスターは田中についてそう語っている。

 4月22日のフェンフェイ・パークでの最初の対決は9-3でヤンキースが勝利。その際、レスターとのエース対決に勝利した田中は今季3勝目を挙げていた。

 それ以来、田中との2度目の投げ合いとなった今回の一戦について、レスターは「もしも、そのこと(田中との対決)を気にかけていたら、それは間違ったタイミングで、誤ったことに気にかけていることになる。私はそこには注意を払わないようにした。自分が集中したことはいかに自分のピッチングを見せるか、ということ」と慎重に語ったという。

 田中は11勝3敗、防御率2・10でともにア・リーグトップ。一方、レスターは9勝7敗ながら、防御率は2・92で28日時点でリーグ8位と、不調の昨季ワールドシリーズ覇者の中でも好調を維持している。

 2人の共通点は多い。故障者リスト入りしていた不振のクレイ・バックホルツ投手らの穴を埋める活躍を見せてきたレスターに対し、田中もCC・サバシアら先発ローテーションの柱3本を欠くヤンキースで奮闘を続けてきた。両軍とも今季は打線が極度の不振に陥っている。また、ヤンキースにはデリン・ベタンセス投手、アダム・ウォーレン投手、デビッド・ロバートソン投手、レッドソックスには田澤純一投手、バーク・バーデンホップ投手、上原浩治投手と、ともにブルペンに実力派が揃っている。

 対戦時には火花散るメジャー屈指のライバル球団同士。今後のエース対決にも注目していきたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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