上原浩治もトレードの対象か 現地メディアが「レッドソックスGMがベテラン放出に動く」と報じる

メジャー最高のクローザーの去就はいかに?

 さらに特集ではレッドソックスのフロント陣の今後の動きを分析。「レッドソックスは外野手の補強に小さな動きを見せるが、現状打線が湿りっぱなしである以上、ア・リーグ東地区でプレーオフ進出圏まで浮上することはできない。チェリントンはチームのベテラン放出に動く。2007年のサイ・ヤング投手に輝いたジェイク・ピービー、今季レンジャーズから加入したA・J・ピアジンスキー捕手、左腕フェリックス・ドゥブロン、スティーブン・ドリュー遊撃手、そして、コウジ ウエハラですら全員どこかに取引に出されることになる」とし、絶対守護神も今月中に電撃トレードに出される可能性を指摘している。

 昨年ワールドシリーズ制覇に貢献した上原は今季38試合登板。3勝2敗18セーブで防御率は1・40と不振の王者において孤軍奮闘しているが、打撃陣が低調でリードする機会が少ない今季のレッドソックスにおいて、もしかすると“宝”の持ち腐れなのかもしれない。

 また、記事ではジョン・レスター、ジョン・ラッキー両投手は放出しないとしつつ、レッドソックス側が実績あるベテランと引き換えに若手選手を獲得し、3Aでプレーする才能あるプロスペクトをメジャーで抜擢するためにロースターに空き枠を作るだろうと予測。「2015年シーズンに巻き返すためにギアを上げる」と分析している。レッドソックスが今季中のタイトル争いに見切りをつけ、若手を育成しながら来年の覇権奪回を目指すことを選択するとすれば、それは極めて現実的な方策と言えるだろう。

 ワールドシリーズ制覇を目指す成績上位の中で、ブルペンに不安を抱えるチームにとっては圧倒的な制球力と切れ味抜群のスプリットを武器にする上原は喉から手が出るほど欲しい戦力。レッドソックスもチームで愛される守護神を放出する対価として、評価の高い複数のプロスペクトが獲得可能となるかもしれない。自身2年連続のワールドシリーズ制覇の請負人としてチームを去るのか、あるいは、今後もレッドソックスの一員としてチームの上位進出に貢献するのか。メジャー最高のクローザーの去就には熱い視線が注がれている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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