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五十嵐亮太が600試合登板を達成 すべてリリーフで築き上げた数字が持つ凄み

ソフトバンクの五十嵐亮太投手(35)が先日、札幌ドームで行われた日本ハム戦で通算600登板を果たした。「自分の通過点にしたい」と話したように、歴代トップは949試合の米田哲也氏(近鉄)、次いで944試合の金田正一(巨人)と上には上がいる。五十嵐はさらなる高みを目指していくことになる。

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先発を経験しない600試合登板は史上2人目

 ソフトバンクの五十嵐亮太投手(35)が先日、札幌ドームで行われた日本ハム戦で通算600登板を果たした。「自分の通過点にしたい」と話したように、歴代トップは949試合の米田哲也氏(近鉄)、次いで944試合の金田正一(巨人)と上には上がいる。五十嵐はさらなる高みを目指していくことになる。

 プロ野球の歴史で600試合登板は30人以上が達成しているが、五十嵐の特筆すべき点はすべてリリーフ、それも初登板から打ち立てた記録であるということだ。1999年4月20日の中日戦の初登板から、ここまですべて救援で600試合を投げ続けてきた。

 600試合連続でリリーフ登板しているのは岩瀬仁紀投手(中日)が764試合連続、元ロッテの藤田宗一投手の600試合連続の2投手。五十嵐の記録は3人目となる。岩瀬は先発をした経験があるため、デビューからに限れば、600試合リリーフ登板は藤田と五十嵐しかいない。藤田は600試合で引退。五十嵐が8月5日の西武戦(西武ドーム)でリリーフ登板すれば、唯一の選手となる。

 また、中継ぎ投手の特筆すべき点は、登板したゲーム以外も常に準備していることだ。先発投手が完投、完封していても、五十嵐のようなクローザーは僅差の展開ならば必ず準備をしなければならない。つまり、登板した試合は600ゲームであっても、それ以上に労力を割いているのだ。

 先発投手が調子を落として、中継ぎへの配置になった時、大半の投手は「中継ぎ投手の苦労がわかりました」とその大変さを知る。試合の序盤から肩を作っては、試合展開を見ながら、やめたり、また作り直したり、結局、試合で投げなかったり……。臨機応変に準備しなくてはならない。リリーフで投げるということはそれだけ丈夫な体を維持しなければならないということなのである。

 400セーブの岩瀬やプロ野球初の200ホールドをあげた巨人の山口鉄也、そして五十嵐。彼らの偉大な記録の裏に、それだけの苦労があることを忘れないで、リリーフ投手たちの活躍を見ていきたいものだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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