田中将大がテニスの全米オープン決勝を観戦　錦織圭は「心から感謝したい」

まい夫人も共に応援「里田家はテニス観戦大好き」

　ヤンキースの田中将大投手が8日（日本時間9日）、錦織圭がマリン・チリッチと対戦したテニスの全米オープン決勝をスタンドから生観戦した。アジアから初のグランドスラム決勝進出という快挙にいてもたってもいられなかったのか、ヤンキースの試合がなかった8日に現地まで駆けつけた。これに対して、錦織も感謝の気持ちを表している。

　全米オープンはヤンキースの本拠地であるニューヨークで開催されていることから、生観戦が実現。田中がスタンドから応援する姿は試合中に大型スクリーンに映し出され、笑顔を見せて歓声を浴びると、その瞬間にファンが次々とツイッターでエースの来場を“報告”した。

　地元紙ニューヨークポストも、田中がタレントのまい夫人と2ショットで観戦する写真を掲載。現場で右肘についての取材を受け、状態がいいことを明かしたという。

　同紙は、7日の時点で「マサヒロ・タナカがニシコリを応援するため、USオープン決勝に行く」と観戦予定であることを報じていた。右腕が靱帯の部分断裂から今季中の復帰を目指してリハビリ中とあって「ケイ・ニシコリはマサヒロ・タナカの肘も魔法のように癒やすことができるだろう」と言及している。

　田中は趣味のゴルフを初め、野球以外のスポーツに対する関心も高い。以前から、他競技の選手との交流も盛んに行っている。

　ニューヨークポストの取材に対して「彼（錦織）とは個人的な付き合いはありません。ただ、試合を見に来ました。ビッグゲームですから」とコメントしたという。まい夫人も大のテニス好きだといい、5日にはブログを更新し、日本から来た家族らと全米オープンを観戦したことを明かした上で「里田家はテニス観戦大好きなんだ～」と記している。

　試合後に田中夫妻の来場を伝え聞いた錦織は「知りませんでした。田中さんはここ（ニューヨーク）で素晴らしいプレーをしています。日本人が日本の外で活躍する姿を見られるのは素晴らしいことです。僕を応援するために来ていただいたことに心から感謝したいです」と話した。

　惜しくも今回はアジア初のグランドスラム制覇は実現しなかった。だが、1歳年下と年齢が近く、同じように世界を相手に活躍する錦織に、田中が大きな刺激を受けたことは間違いないだろう。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count