ヤンキース監督が田中将大の右肘の状態に手応え 「まったく問題ない」

「不安のまま冬を迎えてほしくなかった」

「我々は彼に“(肘の)状態はどうだ?”と聞いたら、“大丈夫です”と言っていた。カウントを悪くして、それが痛手となったね」

 前回のブルージェイズ戦と、すでに消化試合となっている今回のレッドソックス戦での登板は、保存療法で順調に回復した田中の肘がメジャーのマウンドでの全力投球に耐えきれるか、痛みを発しないかを確認することが最大の目的だった。投球内容よりも、肘の状態に焦点が当てられていたため、指揮官も田中本人に肘の状態を確認できて、安堵した様子を見せている。

「彼も肘が大丈夫であることで、心の平安を取り戻したのではないかと思う。来年のスプリングキャンプでもいつも通りにトレーニングすることができる。不安のまま冬を迎えてほしくなかった。試合後も“本当に大丈夫なんだよね?”と確認したけれど、“肘の具合はいいです。今日は問題ありません”と話していた」

 再三に渡り、肘の状態を本人に直接確認したという指揮官は、復帰後2度の登板により、靭帯を再建するトミー・ジョン手術を回避できるという手応えを得たのだろう。

 今季からメジャーに挑戦した日本人右腕は2か月半の離脱にも関わらず、1年目を13勝5敗、防御率2・77という抜群の成績で終えた。復帰2度目の登板を終えたばかりのため、翌日以降に何かしらの影響が出る可能性も否定できないが、来季のさらなる活躍を首脳陣も期待している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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