MLBで広がった「ハイチュウ」の輪 今度は東日本大震災の復興支援へ
田澤をきっかけにMLBで勢力を拡大しているハイチュウ
日本人メジャーリーガーから広がったMLBでの「ハイチュウ人気」は、どんどん勢力を拡大している。
1975年、森永製菓から発売されたハイチュウは様々な味で子供から大人まで愛されてきた。近年はMLBでもすっかりお馴染みとなり、レッドソックスでは田澤純一投手がクラブハウスに持ち込んだのがきっかけとなって、たちまち選手たちの中で話題になった。
同僚選手たちは「すごくうまいし、これは中毒になってしまうよ」とその味を絶賛。田澤がブルペンに持って行けば、すぐに他の選手に奪われてなくなった。昨年、本拠地フェンウェイ・パークの記者室に「From Taz」(田澤から)と書かれた特別コーナーが設けられ、メディア向けに提供されたこともあったが、ここでもあっという間に“完売”した。
松坂大輔投手がプレーしていたメッツでも、黒田博樹がプレーしていたヤンキースでも、その味はどんどん広まった。ヤンキースのエース左腕、CC・サバシアは「中毒者」になったと米メディアで報じられている。メッツでは特製Tシャツを着るものまで現れた。日本でしか売っていない味もあり、日本人選手が持っているだけで、メジャーリーガーたちは食いついた。
田澤の依頼をきっかけにMLBとのつながりを深めた森永製菓は、レッドソックス、ツインズ、カブスと2014年にスポンサー契約を結んだ。アメリカ国内の森永では「Hi-CHEW」によるファンイベントを行ったり、商品のサンプリングなども行うなど、ムーブメントが起きている。