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【パ×Full-Count】球界活性化へ パ・リーグが手掛ける海外戦略とは

2007年にパ・リーグ全6球団共同で設立されたパシフィックリーグマーケティング(PLM)。同社はどのような未来を思い描いているのか。今回、PLMの根岸友喜執行役員に球界の現状や今後の課題、施策などを語ってもらった。

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 2007年にパ・リーグ全6球団共同で設立されたパシフィックリーグマーケティング(PLM)。これまで各球団の地域密着やリーグ全体の活性化を目指し、様々な施策を推し進めてきた。07年当初に1億8000万円ほどだった売上も、15年は約9倍となる16億円超を見込んでおり、今後も新たな仕掛けを模索中だ。パ・リーグだけでなく球界全体の発展・成長に多大な影響を及ぼす可能性を秘めるPLM。同社はどのような未来を思い描いているのか。PLMの根岸友喜執行役員に球界の現状や今後の課題、施策などを語ってもらった。(後編)

パ中継の需要が増える台湾と韓国、台湾向け公式Facebookは1週間で1万いいね!

 新しいファンを増やしていくミッションを実現するためにフォーカスしている戦略の3つ目は、海外市場への参入です。将来的な国内の人口動向をはじめとする市場環境は縮小傾向にあるので、現時点で国内で最も人気があるスポーツコンテンツ・プロ野球を海外でもプロモーションし、そもそものファン市場の定義を国内だけではなく海外も含めてグローバルに考えて行きましょう、というアプローチです。

 こちらは大きく3つのセグメントで考えています。最重点セグメントは台湾と韓国。陽岱鋼選手(北海道日本ハム)、李大浩選手(福岡ソフトバンク)という両国のスター選手がパ・リーグで活躍しており、実際に現地テレビ局からの中継ニーズもあります。

 すでに両国ともに、両選手の所属球団試合については現地で放送されており、加えて露出拡大のために一部テレビ局へはニュース映像の提供も行っています。従来のアプローチであれば放映権販売で終わっていたのだが、昨今の訪日観光客増加の社会環境を考慮すると、特に親日国である台湾からの訪日観光客獲得にチャレンジする準備を進めています。具体的には昨年、台湾からは年間で約280万人前後もの観光客が来日しました。今年の我々の目標としては、そのうちの1%(2.8万人)を6球団球場への来場してもらいたいと考えています。

 昨年11月に観光庁のご協力を得て、約30万人が来場する台北国際旅行博(ITF)にパ・リーグブースを出展させていただいた際に、現地での陽岱鋼選手の人気やパ・リーグ各球団の認知度の高さを肌で感じることができたので、台湾でも新しいファンを増やしていくことができると確信しています。

 具体的なアクションプランは、現地の方々にさらに興味関心を持ってもらうために、パ・リーグからの情報発信力を高めることを考えています。

 まず公式Facebookページを現地の言葉(繁体字)で開設し、ローンチ1週間で1万以上のいいね!を集めることができました。今後は最低10万いいね!を目標に運営を行い、各球団、選手、球場情報や試合情報等をテキストや動画で発信して行く予定です。あわせて、現在パ・リーグの試合を現地で放送してくれているテレビ局・FOX台湾とのプロモーション連携も強化していきたいと考えています。例えば、FOXの中継で流れる協賛スポンサーを私たちが日本で探したり、その逆を行ったりという形で、現地での露出を拡大して収益化を図る取り組みにもチャレンジしていきたいと思います。

 Facebookなどのオウンドメディアや現地テレビ局などのマスメディアでタッチポイントを増やして興味関心を煽り、次は実際に来場促進に繋がる取り組みとして、各球団公式サイトの中で球団、選手、球場、チケット情報等のコアなページを繁体字対応することを予定しています。まずは明確なニーズが存在する北海道日本ハムのページを現在翻訳中で、近日中にローンチ予定です。

 その他にもプランを用意しており、このような取り組みを通して台湾でのパ・リーグファンを増やしていきたいと考えています。

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