マーリンズがスタジアム建設費用を巡り自治体と係争に? 地元紙が報じる
不正な経費を計上との報告も、ローリア会長への不信感は根強い?
イチロー外野手が加入したマーリンズが、マーリンズ・パークのスタジアム使用に関する経費などを巡り、自治体と係争に発展する可能性を地元メディアが報じている。地元紙「マイアミ・ニュータイム」が「マーリンズが数百万ドルのスタジアム費用を巡り自治体と係争準備」との見出しで伝えている。
マーリンズが本拠地を置くマイアミ・デイド郡の会計監査役の報告によると、球団側は郡に支払うべきスタジアム建設費の一部として清掃費やフロアのマット代など不正な経費を計上した疑いがあるという。記事では、この支出を巡り郡との仲裁手続きも計画しているとされている。
「ローリアが郡に提出した契約書はスタートからすべて偽り。だからこそ、彼らがまだ郡を欺こうとしても何の驚きもない」
リトルハバナ地区のアクティビスト(投資家)はこう語っているという。
マーリンズが2012年にマーリンズ・パークに移転した際、郡とマイアミ市が建設費の7割を負担。記事によると、マーリンズ・パークの建設を巡り、地元住民は最終的に利子として24億ドル(約2811億円)もの莫大な支払い義務を負うという。その一方で、チームの郡に対する支払いは1億1090万ドル(約130億円)という内容となっている。
地元住民の多額の税金を投じてスタジアムを建設したにもかかわらず、マーリンズは主力を大量に放出する“ファイヤーセール”を2度も敢行したジェフリー・ローリア会長に対する地元での不信感は、かなり根強い様子だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count