栗山監督の“無視”は信頼の証し? 日ハム復帰の田中賢介はなぜ輝けるのか

米国から復帰1年目で日本ハムを支える田中

 3年ぶりにプロ野球界に帰ってきた田中賢介が輝きを放っている。5月7日現在、日本ハムは2位に位置し、リーグトップの137得点を誇る。田中は打率2割8分8厘で出塁率3割7分3厘。得点圏打率は3割3分3厘と好調なチームを支えている。

 一昔前に比べ、プロ野球界と大リーグとの距離はだいぶ縮まった。今シーズンもマーリンズのイチロー外野手やジャイアンツの青木宣親外野手ら日本人メジャーリーガーが活躍を続けている。

 米国でのプレーを経験し、再び日本球界に復帰する選手は多い。ただ“出戻り選手”が復帰1年目に渡米直前のような輝きを放つ例は意外と少ない。野手に限れば、なおさらだ。

 新庄剛志や城島健司…etc。過去にいなかったこともない。だが、ピーク時に渡米するケースが多く、加齢による衰えもやってくる。慣れない環境への適合に神経をすり減らした後の帰国。日米でのスタイルの違い。それらの要因を想像すれば、当然とも言える。

 賢介は違った。数字が物語る。苦労することは分かっていたからこそ、結果を残せている。キャンプ前の1月。吉川光夫や中島卓也ら日本ハムの後輩を伴って恒例の宮古島自主トレを実施した。そこで話していた。

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