カラバイヨが切り拓いたBCリーグ外国人選手のNPB入り 功労者はラミレス

BCリーグの外国人選手がNPBでも活躍できるポイントは?

 チャベスは一気に才能を開花させる可能性が高い。日本で13年間プレーしたラミレス氏は多くのタイトルを獲得し、2000本安打も記録。同氏のアドバイスを受けて成功した外国人選手は多い。手探り状態でスタートするのとはわけが違う。

 チャベスは会見で「早く1軍で活躍できるように頑張りたい。日本の野球文化を勉強したい」と話している。日本の野球を尊重し、文化を学ぶことが成功への一番の近道という理念を持つラミレスの教えがすでに浸透していることが分かるコメントだ。カラバイヨも成功の理由について「ラミレスさんの存在が大きい。彼がたくさんいろいろと教えてくれた」とし、故郷ベネズエラの英雄に感謝の意を表している。同氏の存在がオリックス再建のカギを握りそうだ。

 ここに来てBCリーグの外国人選手の需要が高まっている日本球界。ラミレス効果もあるが、なぜデニング、カラバイヨのように活躍ができるのか。BCリーグ関係者がいくつかポイントを挙げた。

 1つは日本の野球への理解が早いということが挙げられる。

 メジャーやマイナーからやってきた選手は、最初は配球の理解に苦しむ。アメリカはストレート主体で、初球や勝負とごろではストレートが来ることが多い。一方、日本の場合はそうではない。変化球が多く織り交ぜられ、真っ向勝負をしてこないことも多々ある。ずっとアメリカの感覚でいると、バットにボールが当たらずドツボにはまるケースも。どのタイミングで変化球が来るのか、配球パターンを学ぶなどの対応が求められる。のちに2000安打を放ったラミレスも来日当初はこの悩みに苦しんだ。

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