イチローが来季もマーリンズに残る可能性は? 球団の姿勢も大きな要素に

「とても貴重な選手。あと数年プレーできる」

 イチローにとってメジャー通算3000安打に到達することは目標だが、同時にワールドシリーズを狙える環境に身を置くことも重要な判断材料だ。だからこそ、今季残りの戦いぶりが、イチローの気持ちを繋ぐ上で重要なファクターとなってくるのではないか。

 実際のところ、イチローは外野の4番手として球団内外で高い評価を受けている。昨季までプレーしたヤンキースでは代走や守備固め、レギュラーを休ませるときの代役など多岐にわたる起用に見事に対応した。ヤンキースのジラルディ監督は「彼は毎日プレーすることを望んでいた。監督としては使いやすい選手。決して休むことを望まない」と話す。

 また、メッツの球団幹部は昨オフに「走攻守の全てで貢献できて試合に出続ける安定感がある。とても貴重な選手で、4番手という位置であれば、あと数年プレーできる」と高い評価を与えていた。「(ヤンキース時代の年俸650万ドルよりも)年俸が安くなれば」という条件付きで獲得に関心を示していたほどだ。今季の年俸が200万ドル程度であることを考えれば、関心を示す球団が複数あったとしても驚きはない。

 今季中でも、メッツやナショナルズなど、イチローのような外野の4番手が必要なプレーオフを狙えるチームは複数ある。球団が残留を望んでいる状況がイチローの再契約に結びつくかどうかは、今後の戦いぶりと来季に向けてチームが進む道筋がはっきりしたときに初めて見えてくるのかもしれない。

【了】

伊武弘多●文 text by Kouta Ibu

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