2016年イチローは大記録ラッシュへ 数々の偉業達成で歴史的シーズンに!?

通算安打だけでなく、数々の偉業が待ち受ける

 日米通算安打では、メジャー歴代最高の4256安打を誇るピート・ローズ超えが確実だ。“世界一”まではあと43本と迫っており、メジャー通算3000安打よりも先に偉大な瞬間が訪れることになる。昨年、野球熱の高いセントルイスで2位のカッブを超えた時は、場内から大きな拍手を浴びた。日米通算安打はあくまで“参考記録”ではあるものの、ローズ超えの時は米国内でも偉業として大きく取り上げられることは間違いない。

 他にも大記録が待ち構えている。イチローは現在、日米通算114本(NPB23本、MLB91本)の三塁打を放っており、福本豊氏が持つ日本記録115本に王手をかけている。広い本拠地マーリンズパークで昨季は6本の三塁打をマークしただけに、こちらも今年中に塗り替えることが確実だ。

 さらに、現在、メジャーで現役最多の通算498盗塁としており、史上38人目の500盗塁まで「2」。日米通算では697盗塁で、700盗塁まで「3」だ。昨季は自己ワーストの11盗塁だったものの、日米22年連続で2桁盗塁をマークしているイチロー。こちらもシーズン序盤に達成となるだろう。

 また、日米通算1000四球まで「20」、メジャー通算600四球までは「4」。メジャー通算1000三振も「5」となっている。メジャー通算単打は現在、歴代9位の2390本で、8位のロッド・カルー(2404本)まで「14」、7位のホーナス・ワグナー(2437本)まで「47」となっており、今季中にランクを2つ上げることになりそうだ。

 マーリンズの監督は、元ヤンキースの名プレーヤーで昨季までドジャースを率いたドン・マッティングリー氏が今季から務める。まずはイチローの起用法にも注目が集まるが、巻き返しを誓う2016年も開幕から目の離せないシーズンとなることは間違いなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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