元中日チェンは5年94億円の契約に「値する」 マーリンズ入団で成績UPも

大型契約に「高過ぎる」の声もあるが…ESPNは「価値ある契約」

 オリオールズからFAとなっていた元中日のチェン・ウェイン投手が、マーリンズと5年総額8000万ドル(約94億円)で契約合意に達したと、米複数メディアが報じた。この大型契約に「高過ぎる」との声も上がっているが、ESPNは「払い過ぎ? いや、チェン・ウェインはマーリンズが付けたプライスタグに値する」と題した特集記事を掲載した。

 チェンは2012年に中日からオリオールズに移籍。メジャー4年間で117試合に先発して706回2/3を投げ、46勝32敗、防御率3.72の成績をマークしている。シーズン200イニングこそないものの、2012、15年は190イニングを超えるなど3シーズンで規定投球回に達しており、その安定感やタフさが高く評価された形だ。

 ただ、記事では「多くの専門家はチェンがマーリンズと結んだ契約に対して懐疑的だ」と指摘。「(専門家は)MLBでは平均的な先発投手とみなしており、今回の契約は市場に残る選択肢としてチェン以上の投手がなかったため、契約が必要以上に高騰したとしている」と、契約に対する厳しい意見を紹介している。

 この指摘は当てはまらないというのが、この記事の言い分だ。「傑出した成績や球速を残していないチェンだが、一部の成績では優れた結果を残しており、この点がマーリンズにとっても価値ある契約となっている」と「多くの専門家」とは対照的な見方を示している。

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