開幕戦始球式の松井秀喜氏にNYファン大歓声 「求める選手像は彼なんだ」
ヤンキース敗戦で地元メディアは「彼がユニフォーム姿ではなかったのが痛恨」
ヤンキースの松井秀喜GM特別補佐が、5日(日本時間6日)の開幕戦アストロズ戦で始球式を務めた。ヤンキースタジアムでの開幕戦で日本人がファーストピッチの大役を果たしたのは史上初。ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」は「最も新しいプライド・オブ・ザ・ヤンキースのヒデキ・マツイがファーストピッチ」の見出しで伝えている。
ゴジラの異名で愛された松井氏がヤンキースのブルゾン姿で快晴のヤンキースタジアムに登場すると、スタンドから大歓声が巻き起こった。観客の声援に手を上げながら応えた2009年ワールドシリーズMVPは、マウンドからストライク投球。スタンディングオベーションの中、2年連続で開幕投手を務めた田中将大投手をグータッチで激励し、ブライアン・マッキャン捕手と抱擁を交わして記念のボールを受け取った。そして、摩天楼で愛された英雄は爽やかな笑顔を浮かべながらダッグアウトに戻った。
名門ヤンキースの功労者である松井は4日に、チームに大きく貢献したOBの功績を讃える「プライド・オブ・ザ・ヤンキース賞」という特別な表彰を受けた。一昨年はマリアノ・リベラ氏とアンディ・ペティット氏、昨年は元監督のジョー・トーリが同賞を受け、開幕戦で始球式を行ったが、今年は松井氏が選ばれた。
記事によると、現役時代にはチームメート、そして世界一に輝いた09年には指揮官としても松井氏と共闘したジョー・ジラルディ監督は、7シーズン(2003~09年)にわたってヤンキースを沸かせた和製スラッガーについて改めて絶賛したという。