威力増す真っ直ぐと高速シンカー ホークスドラ1右腕が4年目でついに開花か

肉体強化でストレートの威力増す

 昨秋の宮崎キャンプ。工藤公康監督から、飯田優也や岩崎翔とともに「強化指定選手」に指名され、連日課された強化メニューをこなした。そのトレーニングは春のキャンプでも続き、肉体強化に励んだ。今季は真っすぐの力強さが明らかに増し、先に記したように、プロ最速の150キロもマーク。その成果が徐々に発揮されてきている。

 威力を増した真っすぐに加え、今季目を引くのが、習得した高速シンカーだ。130キロ台後半の球速ながら、左打者にとって手元で外へと沈んでいく軌道を描く。スライダー、カーブなどに加え、これが投球の軸に加わったことで、幅が広がったことも大きい。

 19日の日本ハム戦(ヤフオク)は6回途中4失点で降板。自己最多に並ぶ3勝目は逃したが、この時も投球内容自体は悪くなかった。「点を取ってもらった直後に失点したのが悔やまれる。こういう試合で長いイニングを投げて勝ちきれないところが、今後の課題」。

 試合後に残したコメントにあるように、課題は、リードをもらった展開でいかに長い回を投げていくか。そこを克服出来れば、さらに白星は増えていくだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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