日ハム栗山監督が明かす、大谷翔平を“リアル二刀流”で起用した理由とは

パ・リーグ公式戦では初めて実現、「いい打者が打線に並んでいたら…」

 日本ハムの栗山英樹監督は、なぜ大谷翔平投手を“リアル二刀流”で起用したのか――。

 大谷は29日の楽天戦(コボスタ宮城)でDH制を使わずに「6番・投手」で先発。最速161キロの直球を武器に7回4安打1失点。バットでは7回2死一、二塁で右中間適時二塁打を放つなど今季2度目の猛打賞をマークした。

 DH制のあるパ・リーグ公式戦では大谷自身初の“ウルトラC”だったが、栗山監督にとっては、交流戦を見据え、「ずっと前から考えていた」起用法だったという。

「交流戦ではこれが起こる。セ・リーグの球場でやれば、特別なことではない。みんながどう捉えているか分からないけど、こっちは優勝するためにやっている。手を打つべきところは手を打つ。単純にいい打者が打線に並んでいたら、相手が嫌なのは間違いない。シンプルに物を考えた」

 周囲を驚かせた攻撃的な采配。栗山監督が「うれしかった」と振り返ったのは打撃での活躍だ。目に止まったのは3回先頭の第2打席。釜田の初球、内角スライダーを振り抜いた左飛だった。

「一生懸命ボールを打ちにいく姿がオレにとっては良かった。それでいいし、それを求めている。投げている時は打撃に(集中力が)入らない感じがあったけど、打者として入ってくれたこと自体がうれしいし、それでいいと思う」

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