阪神藤浪、自身最少の100球完封 わずか4K&1安打、ゴロアウトは「21」

打たせて取る投球に専念し7戦ぶり勝利、「力を抜いて力まず、三振を狙わずに」

 エースの完全復活だ。阪神・藤浪晋太郎が2日の楽天戦(コボスタ宮城)に先発。9回1安打無失点で今季完封勝利をマークした。

 この試合まで自己ワーストタイとなる6戦連続で白星から遠ざかっていた右腕は「自分自身の中で一番長かった。辛かったです。久々にいいピッチングができてよかった」と安堵の表情。安定感を取り戻したエースの活躍により交流戦初戦のカードを勝ち越しに成功した。

 圧巻の投球内容だった。150キロ台の直球は最後まで球威が落ちることなく、自慢のカットボールは左打者に効果的に決まった。ピンチというピンチはほとんどなく、2四球と制球も抜群だった。

「力を抜いて力まず、三振を狙わずに投げていこうと思った」と語るように奪三振はわずかに4個。打たせて取る投球に専念しゴロアウトは「21」を数えた。さらに、100球での完封は自身最少の球数。文句の付けようがない投球だった。

 ビジター球場での完封は意外にもプロ入り初。杜の都・仙台に集まったファンに向け「仙台はヤジも少なく投げやすかった。関西のファンに比べれば温かく応援してくれた」と、冗談を交えて感謝の言葉を口にした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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