広島ドラ1岡田、初白星はお預けも8回2失点の粘投で勝機呼ぶ

8戦中6戦でQSを記録、先発試合でチーム初勝利

 広島は18日のオリックス戦でサヨナラ勝ちし、5連勝で貯金を10とした。

 鈴木誠也外野手の史上10人目となる2試合連続サヨナラ弾で、劇的な逆転勝ちに沸いたマツダスタジアム。そんな中でも見逃せないのは、ドラフト1位ルーキー岡田の好投だ。

 140キロ後半の直球を軸に組み立て、要所でのカットボール、チェンジアップ、カーブも効果的に使った。6回2死二塁で糸井を迎えたが、高めの力のある148キロで捕邪飛で仕留めた。

 今日こそは初白星か。そんな予感が漂い始めた7回1死満塁で、代打のモレルに中堅の頭を越される2点二塁打。逆転を許してしまった。

 それでも自己最長の8回を投げて6安打2失点の好投。1―2の場面で降板し、8度目の先発でも白星はならなかったが、粘って投げたことが9回のサヨナラ劇につながったという見方もある。また登板過多だった中継ぎ陣の消耗を抑えられたことにも大きな意味がある。緒方監督は「岡田はしっかり投げてくれた。失点を責めようとは思わないし、これを経験にして成長につなげてくれれば」と称えた。

 8度目の登板で6度目のクオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責点3以下)を達成。投球内容も安定してきた。とにかく援護に恵まれないが、登板した試合で初めてチームが勝った。

 チームは絶好調。悲願の初勝利はすぐそこだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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