1球に泣いた阪神・藤浪、「失投」悔やむ 13K&珍記録も7戦連続白星なし

最低限の仕事も打線の援護なし

 悔やまれる1球となった。阪神・藤浪晋太郎投手が29日の中日戦(甲子園)に先発。7回5安打3失点で7敗目を喫した。これで藤浪は6月2日の楽天戦(コボスタ宮城)で4勝目を挙げてから自己ワーストとなる7戦連続白星なし。打線も6安打1得点と沈黙し1-3で敗れ、チームの連勝も4でストップした。

 初回の立ち上がり。大島、工藤を連続三振に打ち取り、上々のスタートを切ったかに見えたが、エルナンデス、ビシエドに連打を浴び2死一、二塁。ここで平田に内角の153キロ直球を左翼席中段に運ばれ3失点。2回からは走者を出し ながらも粘りの投球で無失点。7回には1イニング4奪三振と珍しい記録を残すなど、毎回の13三振を奪い先発として最低限の役割を果たした。

 1球に泣いた右腕は「ホームランを打たれたボールは力んでしまって、甘く入ってしまいました。ランナーを背負って、打たれたくないという気持ちが強く入りすぎてしまいました」と猛省するしかなかった。

 今季初の4連勝とチームに勢いが乗り始めた矢先、エースでカード初戦を落とした。香田投手コーチも「あの1球がね……。失投でしょう」と悔しさを押し殺すように口にした。金本監督も「今日は藤浪の日。アンラッキーだった。平田がよく打った」と話し、勝ち星から遠ざかる右腕に及第点を与えた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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