日米に温度差のある五輪野球 盛り上げるための秘策を米メディアが提言

2020年東京五輪での正式種目復活に沸く日本、一方アメリカは…

 2020年の東京五輪で、野球とソフトボールが正式種目として加わることが決まった。これを受けて、日本球界は大いに盛り上がり、大谷翔平(日本ハム)や山田哲人(ヤクルト)ら4年後に選手として脂がのる選手たちが「代表に選ばれるように頑張りたい」と、五輪出場に意欲を見せている。また、NPB各チームのオーナーも、五輪開催中はシーズンを途中中断することを検討しているとも報じられ、日本球界全体として全面的な協力体制を取ろうとしている。

 一方で、野球大国アメリカでは「MLBをシーズン真っ最中に中断することはできない」というやや現実的な見解が主流のようだ。そこで米スポーツ情報サイト「SBネーション」では、「2020年に野球は五輪に復活するが、注目を集める方法はあるのか?」と題した特集で、メジャーリーガーの参加に否定的なMLBに対し、五輪種目としての野球を盛り上げる5つの提案をしている。

 記事では「野球とソフトボールが世界最高のスポーツだとするなら、五輪に復活することは喜ばしいこと」としながらも、「マイク・トラウトやクレイトン・カーショー擁するチームUSAや、フェリックス・フェルナンデスやミゲル・カブレラ擁するチーム・ベネズエラにはならないだろう。今あるWBCですらトップチームが作れていないのに、五輪で実現するわけがない」と厳しい現実に触れている。他にも人気の五輪競技があり、MLB関係者がトップ選手派遣に否定的な考えを持つアメリカでは「言葉を選んで言ってみても、五輪競技としての野球への関心は限られたものになる」と断言。その一方で「日本をはじめ他国では注目を浴びる」と指摘し、「アメリカ国民が五輪野球を見るためのアイディア」と銘打ち、斬新なアイディアを5つ提案している。

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