岩隈久志、元楽天エース対決“2連敗” 6回3失点で15勝目には届かず

今季163投球回に達し、2017年契約は自動更新

 今季15勝目を目指すマリナーズ岩隈久志投手が24日(日本時間25日)、本拠地でのヤンキース戦に先発した。6回を投げて6安打3失点(自責3)、100球を投げて降板。3点ビハインドの場面でマウンドを譲り、4月17日(同18日)に続くヤンキース田中将大投手との“元楽天エース対決”に“2連敗”した。防御率は3.81。

 ヤンキース打線のうち4人と初対戦となった岩隈は、初回2死まで簡単に奪ったが、3番に座る新人サンチェスに初球87マイル(約140キロ)速球を左翼2階席に運ばれ、先制点を許す。2回には1死から大型新人ジャッジに死球を当てると、続くヒックスの右前打で一、二塁。ここで同じく新人のオースティンに左翼へタイムリーヒットされ、2点目を失った。

 3回は2死からテシェイラを歩かせたが無失点。岩隈自身の状態は決して悪くないが、ファウルで粘られ、3回を投げ終えた時点で、球数は57球に達した。

 ピンチを迎えたのは4回。先頭ジャッジを見逃し三振に仕留めるも、2安打などで1死満塁とする。打席に迎えたガードナーは、この日まで対戦打率.429と苦手とする打者。2球で追い込むもカウント1-2から4球目をライトへの犠牲フライとされ、3点目を失った。なおも2死二、三塁としたが、最後は二塁カノの好守に助けられた。

 マウンドに戻った5回も、先頭サンチェスに左翼二塁打されるなど苦しい状況は続いたが、無失点に抑えた。6回は、ようやくこの日初めての3者凡退とした。

 6回を投げ終えて、球数はちょうど100球(66ストライク)。苦しみながらの投球だったが、粘投でクオリティスタート(6回以上自責点3以下)とした。

 6回を投げきったことで今季の投球回数は163イニングとなり、岩隈は2017年の契約が自動更新されることになった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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