重すぎた初回3失点…阪神・秋山が悔やむ立ち上がり チームは今季初6連敗

今季初の先発で初回3失点、2回以降、粘投見せるも追いつけず

 投手にとって一番難しいのが立ち上がり――。4年ぶりの白星を狙った右腕は最後まで初回の失点を悔やんだ。阪神・秋山拓巳投手が2日のDeNA戦(甲子園)に先発。5回5安打3失点の粘投を見せたが今季初黒星。チームは今季初の6連敗となった。

 今のチームには重すぎる3点だった。プロ7年目の秋山は今季初先発のマウンド。白星は2012年6月30日・ヤクルト戦(神宮)以来、遠ざかっていただけに結果を欲しがるのは仕方ない。緊張、重圧が全て悪い形となって出てしまった。

 初回の先頭・桑原、石川、ロペスに3連打を浴び先制を許すと、1死二、三塁からは宮崎に中前へ2点適時打を浴びいきなりの3失点。「初回、試合開始でいつものリズムに入っていけなかった。こういう結果になった一つの原因だと思う。結果を求め過ぎていた部分もあった」。

 2回以降はわずか1安打ピッチング。初回に上ずっていたボールも低めに集まり、コーナーを付きDeNA打線を封じた。3回から5回にかけては3イニング連続で三者凡退。味方は5回にゴメス、中谷の二者連続アーチで追い上げムードを作っただけに香田投手コーチも「初回のあそこを1点で抑えていれば……」と悔やんだ。

 収穫もあり課題も見つかった。だが、チームはクライマックスシリーズ進出に向け、負けれない戦いが続いているのが現状だ。「初回からしっかり落ち着いてやらないといけない。チャンスをもらって何とかしたかったのですが。初回が全てです」。試合後に口にした秋山のコメントが全てを物語っていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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