【U-18アジア選手権】「完全試合から目指している」履正社・寺島が世界で見せた度胸の強さ

2戦で投げて12回を無安打25K2四球無失点の満点ピッチング

 現在開催中の第11回BFA U-18アジア大会。開幕から4戦すべてで完封勝利を収めている日本は、プロ注目の“超高校級”投手を多く抱えるが、頭1つ抜けた印象を受けるのが左腕・寺島成輝(履正社)だ。初戦の香港戦と、セミファイナルラウンド第1戦の中国戦で先発。両試合とも無安打1四球無失点のほぼ完全投球を披露したが、打者が手も足も出なかった多彩な投球術はもちろんのこと、とりわけ目を惹いたのはマウンド度胸のよさだ。

 日本を率いる小枝守監督が、ファーストラウンドとセミファイナルの初戦2試合に先発させたのには理由がある。「寺島君の場合は精神的に強いので、最初の緊張感に十分堪えうるだろうということでいきました」。拓大紅陵では初夏合わせて甲子園に9度出場した指揮官も認めるタフさ。初戦を投げ終えた寺島は、試合後に涼しい顔で「イメージした通り。特にフワフワした気持ちもなかったですし、いつも通りできたんじゃないかと思います」と言ってのけた。「彼(寺島)は意気に感じてやる方。どうしても落とせないんだよっていうところでは、彼ですね」という小枝監督の評価は、最大級の賛辞だろう。

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