セCSファイナル、勝機はどちらに…独走・広島か? 勢いのあるDeNAか?

「どれだけファーストステージの勢いをつなげられるか」

 投手陣については、すでに1位広島が大きなアドバンテージを手にしている。DeNAは巨人との3連戦で井納、今永、石田の3人を起用。広島との第1戦では、三嶋かモスコーソの先発が予想される。一方、これが今季のCS初戦となる広島はエースのジョンソンが濃厚。今季最多勝の野村、そして安定感抜群の黒田が、2戦目以降に控えている。

「DeNAは(右肩違和感の)山口が投げられないのは痛い。ファーストステージでは、勝ち抜けないと次がないということで、広島に強い今永(今季5試合登板で3勝1敗、防御率1.65)を使ってしまった。山口がいれば今永をファイナルステージに温存することもできたでしょうけど、それができなかった。三嶋は今季、広島相手に2試合で防御率1.38なので、初戦の先発で行きそうな気がします。ただ、万が一、三嶋で初戦を落としてしまうと、井納、今永、石田の3人が中4日で行くしかない、ということになりそうですよね。

 広島に1勝のアドバンテージがありますし、DeNAは初戦に勝たなければいけない。ただ、ファイナルステージでは2・3位のチームには初戦にエースを使えない苦しさがあります。巨人に勝って勢いをつけているでしょうけど、身を削る戦いをしてきたから、野手には痛んでいる選手もいますし、先発ピッチャーも使ってしまっている。やはり、DeNAはどれだけファーストステージの勢いをつなげられるかでしょう。2・3位チームが勝ち抜くためには、4連勝がベスト。もし負けられるとしたら、3連勝の後の1日だけ。そのくらいを目指していかないと、厳しい戦いになると思います」

 ペナントレースで圧倒的な強さを見せた広島にDeNAがどこまで食らいつけるか。まずは初戦が大きなポイントとなることは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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