ホークス細川、コーチ打診断り退団へ 「このままFAか自由契約。次を探す」

同僚らへ挨拶、「球団の意向なので仕方ない」

 ソフトバンクの細川亨捕手は、球団からのバッテリーコーチ就任の打診を断り、現役続行を目指して退団することが決まった。

 24日、ヤフオクドームを訪れた細川はスタッフやチームメイトに挨拶した後、ロッカーに貯まった大きな荷物を、黙々と自分の車に運び込んだ。

「(先週末に)呼ばれた時に(コーチへの打診は)感づいたが、そんな気持ちはなかった。迷わずに現役続行の意向を伝えた」という細川は、ヤフオクドームを去る直前に報道陣の前で口を開いた。

「このままFAか自由契約になるので、次を探そうかなと思う。選手としてホークスでやりたい気持ちはあるが、そこは球団の意向なので仕方ないと思う。6年で3回優勝を経験できたし、感謝というか、勉強させてもらった」

 新天地については「(慣れ親しんだ)パの方が、というのはある」と語ったが、経験値の高い守備の要を再び敵に回すことになれば、大きな痛手となるかもしれない。

 ドラフトで高校No.1捕手・九鬼隆平の指名に成功したとはいえ、高谷裕亮、鶴岡慎也に次ぐ若手捕手が伸び悩んでいるのも事実。斐紹、拓也といった3番手候補がどこまで成長できるのか。V奪還に向けて鷹の試練は続く。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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