37歳ホークス五十嵐が自主的に海外ウインターL参加へ「このままじゃダメ」

飽くなき向上心見せる19年目右腕、「厳しい環境でやりたい」

 プロ19年目のソフトバンク五十嵐亮太投手(37)がこのオフに海外のウインターリーグに参加する姿勢を見せた。ソフトバンクは毎年オフに若手選手を海外のウインターリーグに派遣しているが、五十嵐は球団の認可を得た上で、自主的にエージェントを通して参加できるリーグを探している段階だという。

「ドミニカでお願いしているが、そこが無理ならプエルトリコでもメキシコでもいい」と五十嵐。「自分の(新しい)ピッチングスタイルやフォームが固まりつつある。今までは自分の投げている感覚よりも、球に力が伝わっていなかったが、肘の角度を含めて動きと球の強さがようやくマッチするようになった。その精度や増やすべき球を実戦で試したいというのがある。(ウインターリーグ参加は)来季に向けて自分のパフォーマンスを上げるために必要だと思っている」と参加の目的を明かした。

 メジャー2年目のオフにも「カットボールを修得したくて」ウインターリーグに参加した経験があるという五十嵐。エージェントから決定の報告があり次第、参加する予定だが「通訳が一番の問題。誰かスペイン語できる人いない?」と報道陣に問いかけた。「このままじゃダメ。恵まれた球団にいるからこそ厳しい環境でやりたい」という言葉に、来季にかける強い気持ちがにじみ出た。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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