1番打者として打率.362 2016年のイチローは主力不在で「卓越した仕事」

「皮肉にもゴードンが出場停止となっていた際、マーリンズは好調だった」

 昨季、首位打者と盗塁王を獲得したリードオフマンの不在時に、チームは躍進した。記事では「皮肉にもゴードンが禁止薬物使用で出場停止となっていた際、マーリンズはとても好調だった。チームは正二塁手と先頭打者を探す為にスクランブル状態を強いられたにも関わらず、この間、貯金10だった」と分析。背番号51も、かつての“定位置”で躍動した。

「イチロー・スズキ、J・T・リアルミュート、デレク・ディートリッチは交代で先頭打者を務め、卓越した仕事をした。イチローは先頭打者として打率.362、リアルミュートは.330、ディートリッチは.282を記録した」

 このように、ゴードン不在でリードオフマンとして起用されることの多かったイチローが、慣れ親しんだ打順でハイアベレージを残したことを紹介している。

 一方、出場停止から復帰したゴードンは79試合で打率.268という成績に終わり、昨季ほどの活躍を見せることができなった。特集では「ゴードンは2015年にナショナルリーグの首位打者となった選球眼を取り戻すことが全くできなかった」と酷評している。

 プレーオフ逸の3番目の理由は、堅調なチーム打率とは対照的に得点不足だったことだという。今季はナ・リーグ2位のチーム打率.263を誇りながら、リーグで下から3番目の655得点だったと指摘している。そして、最後の理由は「故障」だ。主砲のジャンカルロ・スタントン外野手、強打者ジャスティン・ボーア内野手が長期離脱を強いられたことを紹介。先発投手にも故障者が出るなど、怪我人に泣かされたシーズンだった。

 今季の反省を生かし、来季こそプレーオフ進出なるか。3000安打の金字塔に加え、リードオフマンとして安打を量産したイチローは、2016年のマーリンズで明るい材料となったようだ。そして、2017年も大きな期待がかかる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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