「お前は1億円プレーヤーになれる」―日ハム中島が忘れなかった恩人の言葉
無名の存在から大台到達、「まさか自分が1億にいくとは…」
日本ハムの中島卓也内野手が1日に札幌市内の球団事務所で2000万円増の年俸1億円で契約を更改した。
今季は遊撃手として全143試合フル出場し、堅実な守備を披露。打率2割4分3厘と苦しんだが、12球団で断トツとなる「759」のファウルで粘り、さらにリーグ4位タイの23盗塁を決めて、4年ぶりリーグV&10年ぶり日本一に貢献した。「入団してからまさか自分が1億にいくとは思わなかった。驚きの方が大きいですね」と喜んだ。
来季プロ9年目での大台到達。福岡工業高時代はプロの評価は高くなく、ドラフト会議前の調査書は1球団のみと無名の存在だった。ドラフト5位で入団したが、「この世界でやっていけるか不安だった」と入団当時を振り返る。
ただ、中島には励みになった言葉があった。現在ヤクルト1軍作戦コーチ兼内野守備走塁コーチを務める三木肇氏から「おまえは1億円プレーヤーになれる」と声をかけられたという。
「1、2年目だったと思います。プライベートで食事している時で、三木さんはお酒が入っていて…酔っぱらっていたかは分からないが、そういう雰囲気の中で言ってもらえた。本気には思ってなかったけど、ずっと思ってましたよ」