田中将大、全身全霊の7回零封「色々な経験を踏まえた投球ができたからこそ」

自身ポストシーズン初勝利を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
自身ポストシーズン初勝利を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

リーグ最高勝率チームを相手に7回零封でチームの望みつなぐ

 ヤンキースの田中将大投手は8日(日本時間9日)、インディアンスとの地区シリーズ第3戦に先発し、7回3安打無失点7奪三振1四球の快投で、チームに待望の1勝目をもたらした。2連敗を喫し、負けたら敗退という崖っぷちにあったチームを救う熱投を終えた右腕は、試合後、テレビ中継のインタビューに答え「自分の仕事は何なのかっていうのを、しっかり(自分に)言い聞かせて投球しました」と充実の表情を浮かべた。

 今季は開幕当初から好不調の波が激しく、地元メディアには「グッドマサとバッドマサがいる」と評されたこともある。時には批判の声も聞こえる中、自分の仕事を果たすことだけに没頭した日々が、この日生きた。

 走者を背負いながらも、要所で併殺に仕留めたり、三振を奪ったり。時には雄叫びを上げながら、気迫の籠もった力投を披露。前日は淡々と「自分の仕事をするだけ」と語っていたが、マウンド上で見せた熱い姿に「とはいえ、力はやっぱり入りますね」と苦笑い。「その中で、これまで色々な経験してきたことを踏まえた投球ができたからこそ、こういう形で投球ができたと思います」と、全てを注いだ投球を披露した。

 本拠地で勝利を挙げたヤンキースは、今季リーグ最高勝率の強敵を抑えて、リーグ優勝決定シリーズ進出に望みをつないだ。

「今日のこの流れで明日もしっかりとって、3連勝で次のステージに進めるように頑張りたいと思います」

 戦いはまだ、始まったばかりだ。

(Full-Count編集部)

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