横浜DeNAを戦力外 それでもラミレスがお買い得な理由

ラミレスが戦力外になった理由

 今季、アレックス・ラミレス(39)が横浜DeNAベイスターズから戦力外通告を受けた。2012年に結んだ2年契約の最終年。外国人選手として初めて2000本安打を達成するなど人気、打撃の実力ともに高いラミレスだったが、中畑清監督から「ド素人」と指摘されるほどの拙守が響き、チームを追われることになった。それでも本人は「まだまだやれるという気持ちがある。チームの勝利に貢献するプレーをしたい」と愛する日本球界での現役続行を強く希望している。

 なぜラミレスが戦力外になったかと言えば、前述通り、守れないことが一番の要因だ。クリーンアップを打つ実力は誰もが認めるが、レフトの守備は目を覆いたくなるほど酷い。守備範囲は狭く、落球もある。肩も弱く、二塁走者の生還を一本のヒットで簡単に許してしまう。これでは、投手が報われない。

 それでもなお、ラミレスの獲得はチームに大きなメリットをもたらす可能性がある。守備をさせたくないならば、指名打者で獲得すればいい。これまで球団側にとっては高額な年俸がネックだったが、安く買い叩ける状況にもなってきた。

 守備面のマイナスを考慮に入れてもラミレス獲得が魅力的な理由の一つには、同僚の外国人選手に対する波及効果が挙げられる。その存在によって、他の外国人選手がいち早く日本に慣れ、かつ、チームメートに溶け込むことができるのだ。来日13年目のラミレスはヤクルト、巨人と渡り歩く過程で多くの苦労があった。彼には同じ経験を他の選手にはさせたくないという思いがある。

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