田中将大の連勝ストップ 米国でも話題に

試合終了から2時間後にニュースが配信

 衝撃的なニュースはあっという間に海を越えた。楽天の田中将大(25)が日本シリーズ第6戦で巨人に敗れ、公式戦連勝が「30」でストップしたことを米国メディアも大きく取り上げた。今季終了後にポスティング・システム(入札制度)でのメジャー挑戦が確実視されている右腕の注目度は米国でも急激に高まっており、無敗記録も話題となっていた。敗れたことが日本以外でもニュースになるのは極めて異例と言えるだろう。

 米国の反応は早かった。大手放送局CBSスポーツの電子版は、現地時間2日午後0時40分に「マサヒロ・タナカの30連勝が土曜日に終止符を打った」の見出しで記事を配信している。日本との時差を考えると、試合終了からわずか2時間ほどでニュースが流れたことになる。日本のプロ野球の結果がこれほどのスピードで記事になるのは、まさに超異例の事態。これに他のメディアも続いた。

 記事の中では、田中がこの14か月で初めて黒星を喫したことに言及。巨人が3勝3敗として、日本シリーズ第7戦に勝負を持ち込んだことを記している。

 また、160球を投げ、12安打1四球7三振だった投球内容についても詳しく書かれており、田中にとってはポストシーズンのキャリア5試合目の先発で4度目の完投だったと紹介。5回に元マリナーズのホセ・ロペスに2ランを浴びたことにまで触れている。

「この敗戦は田中の30連勝を途切れさせた」として、昨年8月から負け知らずで、レギュラーシーズンは212イニングを投げて、24勝無敗、防御率1・27、WHIP(1イニングあたりの安打+四球)0・94という圧倒的な成績だったと記載。30連勝はプロ野球記録で、カール・ハッベルが1936年から1937年にかけて樹立した24連勝のメジャー記録も9月に更新したと書いている。米メディアながら、今季の右腕の偉業を改めて振り返った形だ。

 また、11月1日に25歳になった田中が、日本シリーズ終了後にはポスティング・システムでメジャーに挑戦するだろうと言及。これまでの海外からの輸入選手で、もっとも高値が付くと信じられているとしている。

 一部で落札額が1億ドル(約98億6700万円)に達するとの報道も出ており、注目度は異常なまでのレベルに達している。敗れたことがこれほど大きな話題になることは、この先2度とないのではないか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY