マー君は“パナマデビュー”を果たせるか?

マリアノ・リベラの出身地でオープン戦を開催

 ヤンキースが史上最高のクローザーの母国に恩返しする。ニューヨークの地元紙ニューズデイは、ヤンキースが来春にパナマでオープン戦を行うと報じた。パナマといえば今季限りで引退したマリアノ・リベラの出身地。その偉大な功績に敬意を表し、スター軍団が上陸することになる。新ポスティング・システム(入札制度)の締結が暗礁に乗り上げ、メジャー挑戦が危ぶまれている楽天・田中将大も、獲得に本腰を入れている名門球団の一員として参加できるだろうか。

 ヤンキースは今月15日に春季キャンプのスケジュールを発表したが、「その中に本当に魅力的なイベントはまだ入っていなかった」と同紙は報じている。関係者によると、リベラに敬意を表して、3月14、15日にパナマでマーリンズとオープン戦を行うことが決まっているというのだ。

 ヤンキースは2011年オフにパナマで試合を行うことをMLBと議論していた。当時、まだ現役だったリベラのために行う予定だったという。ようやく実現する今回の企画はまだ正式に発表されていないが、近いうちに公のものとなる見込みだ。

 15日に発表されたスケジュールによると、ヤンキースは32試合のオープン戦を行う予定で、そのうち17試合がフロリダ州タンパのジョージ・スタインブレナー・フィールドで開催される。

 バッテリー組は2月14日に集合し、15日にキャンプイン。田中の加入が実現すれば“ヤンキースデビュー”は、この日になる。黒田博樹が残留してれば、いきなり2ショットが見られそうだ。また、イチローら野手組は同19日に集合日が設定されている。

 ジョージ・スタインブレナー・フィールドでのオープン戦初戦は同25日に大学生との対戦となる予定。メジャー球団との初試合は、同27日のパイレーツ戦となる。本来なら田中のデビューはどこになるか楽しみにしたいところだが、ポスティングが暗礁に乗り上げている現在は、来季の動きを予測することも難しい。スーパースター軍団の一員としてキャンプインし、パナマで登板するところを見たいものだが、果たしてどうなるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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