次の2000本安打は誰だ 残り200本を切った5人の選手たち

2000本安打に到達する可能性のある選手

2000
2000本安打に近い現役選手

 大きな喝采を浴び、スタジアムの視線を独り占めにする。名球会入りとなる、2000本安打達成の瞬間である。昨年はアレックス・ラミレス(横浜DeNA)、中村紀洋(同)、谷繁元信(中日)、井口資仁(ロッテ)の4人が大台達成を果たした。これは1983年の藤田平、山崎裕之、福本豊、衣笠祥雄の4人に並ぶ最多の人数となった。

 2014年は果たして2000本に到達する打者が出てくるのだろうか。今季中に達成する可能性があるのは5人の選手だ。

【谷佳知外野手(オリックス)40歳】
 通算1921安打で残り79安打。ジャイアンツのラストシーズンになった2013年も残り86本でスタートを切ったが、出場機会に恵まれず、ヒットはたった7本とほとんど前進しなかった。今年はオリックスに移籍し、定位置を奪いにいく。レギュラーとして毎試合出られることになれば、谷クラスの選手は79安打のヒットは難なく打てるだろう。残り100本を切っている選手は谷だけである。

【和田一浩外野手(中日)41歳】
 通算1900安打で残りはちょうど100安打。西武時代の2002年から12年連続で100安打以上放っている。レギュラー選手とあり、和田が最も実現の可能性が高く、しかも達成速度も速いかもしれない。

【福浦和也内野手(ロッテ)38歳】
 残り161安打の1839本。近年は出場試合数も減り、ヒット数も減少。2003年に自己最多の172安打を放ったこともあり、達成は全盛期に近い活躍と出場試合数が求められる。38歳のベテランの復活が待たれる。

 達成する可能性があるのは5人としたが、谷、和田、福浦は達成までの残りの安打数を過去のシーズンでクリアしたことがあるため、現実味も帯びてくる。あとの2人とは、阪神の新井貴浩内野手(36)と巨人の井端弘和内野手(38)である。

 新井が残り189本。シーズンで200安打を打つ選手もいるため、不可能な数字ではないが、新井のシーズン最多は2010年の177本。巨人に移籍した井端もあと193本で2000本安打に到達するが、過去最多は181安打。怪我明けのシーズンとあり、可能性は低いだろう。

 全員に共通しているのは、ここまで来るのに様々な苦労があり、怪我や出場機会の激減、移籍など壁にぶち当たってきたことだ。それらを乗り越えて手に入れられる称号。ぜひとも、その瞬間を見たいものである。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY