藤浪晋太郎と大谷翔平が挑む2年目の壁 果たしてスーパースターの原石は輝けるか

藤浪がプロとして成功するための大きなポイント

 2013年、日本球界を盛り上げた多くの話題の中でも、一際、ファンの興味を集めたのは2人のルーキーだった。阪神の藤浪晋太郎(18)と日本ハムの大谷翔平(18)。その才能は歴代の偉人たちの初年度と比べても遜色ないほど光り輝いていた。

 197センチの長身右腕、藤浪は1年間ローテーションを守り続けた。結果、10勝6敗、防御率2.75。高卒新人の二けた勝利は史上7人目という偉業だった。

 一方の大谷は前代未聞の二刀流に挑戦。投手として13試合に登板し、3勝0敗、防御率4.23。野手としては主にライトのポジションで68試合に出場し、打率.238、3本塁打、20打点。高卒新人の3勝、3本塁打は史上初のことだった。

 今季、2年目を迎えるこの2選手は果たして今後も順調に階段を上っていけるのか。野球評論家の松本匡史氏に話を聞いた。

「まず藤浪ですけど、本当によくやったという印象です。ただ、難しいのは2年目。楽天の則本もそうですが、彼らは1年間すごくがんばった。それをこのオフでどれだけ回復できているか。普通の疲れは取れると思うけど、肩や肘の疲労はどれくらいとれるかは分からないですから」

 藤浪の場合は昨季、現場サイドがしっかりと体調管理を行い、登板間隔は中6日以上を維持。シーズンの序盤から中盤にかけては球数も100球までに制限した。だが、1年を通して投げ切るのは想像以上に負担が大きい。その疲れを翌シーズンにいかに持ち越さないかが今季の出来を左右すると松本氏は見ている。

 また、松本氏は、藤浪がプロとして成功するための大きなポイントがあると指摘する。それは「体作り」である。

「私が思うのは、彼の体の線ですね。確かに下半身は大きいけど、見た目がものすごく細い。今後は体力的な部分がついて、体つきも変わっていくはずなんですよ。その時にどうなるか」

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